第3回マウンテン&トレイルランニング世界選手権 結果のご報告

2025年9月24日から28日にかけて、スペイン・カンフラン=ピリネオスにて「第3回マウンテン&トレイルランニング世界選手権(WMTRC 2025)」が開催されました。
世界73カ国から選手が集まり、ピレネーの厳しい山岳を舞台に熱戦が繰り広げられました。日本代表チームも果敢に挑み、各カテゴリーで粘り強い走りを見せました。

ロングトレイル(女子 82km)

世界のトップ選手たちによる激しいレースの中、秋山 穂乃果選手が 12位(11:11:37) と入賞に迫る好成績を収めました。吉住 友里選手も粘り強く走り抜き、60位(13:12:57)で完走しました。

上位結果
1位 ケイティー・シャイド(USA)9:57:59
2位 スンマヤ・ブッダ(NPL)10:23:03
3位 ファビオラ・コンティ(ITA)10:35:51

12位 秋山 穂乃果(JPN)11:11:37
60位 吉住 友里(JPN)13:12:57

ロングトレイル(男子 82km)

日本勢トップは 吉野 大和選手の 51位(10:30:22)。川崎 雄哉選手(67位)、西村 広和選手(78位)、甲斐 大貴選手(95位)、田村 健人選手(106位)と、全員が完走を果たしました。

上位結果
1位 ジム・ウォルムズレー(USA)8:35:11
2位 ベンジャマン・ルビオル(FRA)8:46:05
3位 ルイゾン・コワフェ(FRA)8:46:05

51位 吉野 大和(JPN)10:30:22
67位 川崎 雄哉(JPN)10:59:10
78位 西村 広和(JPN)11:06:51
95位 甲斐 大貴(JPN)11:49:11
106位 田村 健人(JPN)12:11:05

ショートトレイル(男子 42km)

近江 竜之介選手が 17位(5:04:36) と健闘。世界選手権初出場の 笠木 肇選手は43位、エース 上田 瑠偉選手は序盤にアクシデントがありながら46位でフィニッシュしました。小笠原 光研選手は95位でレースを終えています。

上位結果
1位 フレデリック・トランシャン(FRA)4:42:10
2位 マヌエル・メリジャス(ESP)4:45:33
3位 アンドレウ・ブラネス(ESP)4:51:52

17位 近江 竜之介(JPN)5:04:36
43位 笠木 肇(JPN)5:31:46
46位 上田 瑠偉(JPN)5:33:03
95位 小笠原 光研(JPN)6:00:27

ショートトレイル(女子 42km)

髙村 貴子選手は序盤に蜂に刺されるトラブルがあり出遅れるも、粘り強く追い上げて 52位(6:41:34)。

上位結果
1位 トーヴェ・アレクサンダーソン(SWE)5:04:20
2位 サラ・アロンソ(ESP)5:38:15
3位 ナオミ・ラング(GBR)5:38:54

52位 髙村 貴子(JPN)6:41:34

おわりに

今大会でも日本代表選手たちは世界の強豪と肩を並べ、粘り強く挑戦しました。特に秋山穂乃果選手の12位は今後への手応えです。

応援・ご支援いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。引き続き、日本代表チームへの温かい応援をよろしくお願いいたします。

マウンテン&トレイルランニングを世界的ムーブメントへ

ITRAがプレスリリースを発表

世界陸連(World Athletics)のセバスチャン・コー会長は、2か月後にスペイン・カンフラン=ピレネーで開催される「世界マウンテン&トレイルランニング選手権(WMTRC 2025)」に向け、マウンテン&トレイルランニングが世界的な広がりを見せていると称賛しました。

史上最多となる80か国・1,700名のアスリートが参加する今回の大会は、耐久力と結束を祝う“世界的祭典”として、自然と人をつなぐ新たなムーブメントの象徴となります。

コー会長「世界的祭典になるだろう」

世界マウンテン&トレイルランニング選手権は、今回で3回目となる統合大会として、2025年9月24日(水)~28日(日)にスペイン北部・ピレネー山脈の小さな村カンフランで開催されます。

競技種目は「アップヒル」「クラシック」「U20」「ショートトレイル」「ロングトレイル」の5部門で、史上最多の80か国・1,700名のアスリートが出場予定です。

世界陸連(World Athletics)のセバスチャン・コー会長は、

「カンフランは強靭さ、探究心、そして人と人とのつながりを象徴する場所。2025年大会は、世界トップのオフロードランナーが一堂に会し、耐久力と結束を祝う真の世界的祭典となるだろう」

とコメントしました。

さらに、コー会長はマウンテン&トレイルランニングについて、

「自然や冒険、競技への情熱を共有する多様なコミュニティをつなぎ、エリート選手から市民ランナーまでを魅了する“世界的なムーブメント”へと急成長している」

と語り、競技の未来に大きな期待を寄せています。

また、スペイン教育・スポーツ大臣のピラール・アレグリア氏は、

「この大会はアラゴン・ピレネーを国際的に発信する絶好の機会。観光・経済・環境の可能性を示し、スポーツの力と環境保護、地方振興を融合させた模範的なイベントとなる」

と述べ、開催への期待を強調しました。

大会概要(予定)

  • 大会名:世界マウンテン&トレイルランニング選手権(WMTRC 2025)
  • 開催日程:2025年9月24日(水)~28日(日)
  • 開催地:スペイン・カンフラン=ピレネー
  • 主催:世界陸連(World Athletics)
  • 共催:WMRA(世界マウンテンランニング協会)、ITRA(国際トレイルランニング協会)、IAU(国際ウルトラランナーズ協会)、RFEA(スペイン陸上競技連盟)
  • 後援:スペイン国家スポーツ評議会(CSD)、アラゴン州政府、ウエスカ県議会(DPH)、カンフラン町
  • 競技種目:アップヒル/クラシック/U20/ショートトレイル/ロングトレイル
  • 参加予定:80か国・1,700名(過去最多)