ガイドライン

トレイルランニングの持続的な発展のために

 一般財団法人日本トレイルランニング協会では、設立以来、安全な大会運営と競技の普及・発展に向けて、ガイドラインの策定、国際基準の公開などに取り組んできました。2020年以降は、公益財団法人日本陸上競技連盟とのパートナーシップのもと、トレイルランニングを陸上競技の一分野として位置づけ、ナショナルチームの編成と世界選手権をはじめとする国際大会への派遣を行うなど、国際舞台での活動も積極的に推進しています。

 こうした取組みを広く共有し、全国各地での大会運営や選手育成の一助となるよう、当協会では競技規則、安全管理、環境配慮、障がい者参加支援などに関する各種ガイドラインを公開しています。今後も、関係機関や地域社会との連携を深め、誰もが参加しやすく、安心して挑戦できるトレイルランニング文化の定着を目指してまいります。

主催者及び競技者の皆様へ 


注)大会開催ガイドラインの出典はITRA
注)競技規則の出典は公益財団法人日本陸上競技連盟

障害者用参加ガイドライン

 2011年(平成23年)11月に施行された「スポーツ基本法」では、「スポーツは、障がいのある人が自主的かつ積極的に取り組むことができるよう、障がいの種類や程度に応じた必要な配慮のもとで推進されなければならない」と定められています。

私たちトレイルランニング界でも、この理念に基づき、年齢・性別・障がいの有無にかかわらず、すべての人が関心や適性に応じてトレイルランニングに参加できる環境づくりを基本方針としています。

これらの目的のもと、「障がいのある方のための参加ガイドライン」を定めています。すべての人が安心して楽しめるトレイルランニングの実現に向けて、今後も取り組みを続けてまいります。

審判員の業務と心得

 レースを開催するにあたり、欠かせないのが審判員をはじめとした大会運営委員です。
トレイルランニングの健全な普及発展のため、審判員が持つべき心得をまとめました。

女性ランナーの安心のために

ITRAは国際女性デーに合わせて、女性ランナーが安心して大会に挑めるようにするための具体的なガイドラインを発表しました。このガイドでは、女性の参加しやすさを高める大会運営のポイントが整理されており、すべてのレース主催者に向けて採用が呼びかけられています。

官庁からの通達・ガイドラインに関するご案内

 近年、トレイルランニングは多くの愛好者に親しまれ、全国各地の美しい自然環境を舞台に数多くの大会が開催されています。一方で、特に国立公園など自然環境が豊かな地域においては、利用者の安全確保や自然環境の保全といった観点から、適切な大会運営や利用ルールの順守がより一層求められています。

 環境省をはじめとする関係官庁が発出している通達やガイドラインを掲載し、関係者の皆さまに広くご理解いただくことを目的としています。大会主催者、参加者、関係団体の皆さまにおかれましては、これらの指針をご確認のうえ、持続可能で安全なトレイルランニングの推進にご協力くださいますようお願い申し上げます。

トレイルランニングを楽しむすべての方へ

 日本トレイルランニング協会では、日本トレイルランナーズ協会と共同で、「安全・マナーガイド」を共同で提案しています。

 このガイドは、山を安全かつ快適に楽しむためのルールとマナーをまとめたもので、すべてのトレイルランナーにとって大切な心得がわかりやすく紹介されています。ハイカーや登山者とのトレイルの共有を意識した内容となっており、経験やレベルを問わず、どなたでも活用いただけます。

大会運営を持続するために

 トレイルランニングは、自然を舞台とした魅力的なスポーツである一方で、その運営には自然環境や地域社会、参加者との調和が欠かせません。これから大会運営を持続していくために、以下の5つの視点からの取り組みが求められます。