トレイルランニングの持続可能性に向けた取り組み

 近年、トレイルランニングの人気が高まる中で、その影響による環境負荷が各国で課題となってきています。世界トレイルランニング協会(ITRA)が実施した調査では、イベントや参加者がもたらすゴミ問題がトレイルランニングに対する最大の影響と見なされています。

 持続可能なトレイルランニングイベントを実現するため、ITRAの提唱に基づき国内大会でも以下の取り組みがこれからは求められていきます。大会に参加される方は、家にある再利用可能なカップ等を積極的に持参するようにしましょう。


持続可能性への取り組みついての考え方を私たちと共有してください。

1.ゴミ削減の徹底

  • 再利用可能または生分解性の素材を使用した会場設営
  • 参加者によるコップなど給水に必要な物の持参とエイド等で設置する使い捨てプラスチックの削減。
  • デジタル化したレースプログラム等の導入による印刷物削減

2.環境配慮した大会運営

  • 持続可能な素材を使ったレースビブ(ゼッケン)、メダル、掲示物
  • 参加者の相乗り、公共交通機関利用の促進

3.自然環境の保護

  • 地元自治体や所轄する組織との連携によるコース設定と環境保全対策
  • 後始末の徹底と希少種や生態系に配慮したルートの選定

4.地域社会との連携

  • 地元企業の製品・サービスの活用で地域経済の活性化
  • 大会を通じた地域の魅力発信と住民への理解促進

5.環境意識の向上

  • 主催者による参加者への啓発活動とエコ実践の奨励
  • 自然資源の大切さと野外マナーの周知

 今後、私たちやITRAは持続可能性に取り組む大会主催者を積極的に紹介する方針です。国内大会においても、こうした取り組みを進め、トレイルランニングの発展と自然環境の保護を両立することが重要となります。


 そこで国内の大会主催者の皆様に呼びかけます。
持続可能性は今やトレイルランニング界に不可欠な要素となっています。ゴミ削減や環境配慮、参加者の環境に対する啓発や指導などに主体的に取り組み、自然と共生するトレイルランニングを実現していきましょう。
 また、主催者だけでなく、参加者、地域住民、自治体など、関係者一同が理解を深め、連携して取り組むことが何より重要です。自然環境の保護と利用、トレイルランニングの発展の両立に向け、主催者の皆様のリーダーシップと参加される方のご理解とご協力をお願いいたします。

【2024アジア太平洋選手権】代表選手の選出について

 一般財団法人日本トレイルランニング協会(トレランJAPAN)は、日本代表選考委員会を開催し、2024年10月に初めて開催されるアジア太平洋選手権に向けて、日本代表を2種目で計20名を選出することを決定しました。

© UTNP (Ulju Trail Nine Peaks)

代表選手の選出については、大会側が指定した基準に則り抽出された選手から、選考委員会が編成方針に沿って総合的な判断により選考されます。日本代表に選ばれるための条件として、大会開催までにトレランJAPANの2024競技者登録が必要不可欠です。また、日本国籍を有していることが求められます。

日本代表選手選出の詳細については、PDFファイルをダウンロードし、内容を確認する必要があります。

2024アジア太平洋選手権は、2024年10月23日から27日までの期間、韓国で開催される予定となっています。トレイルランニングの日本代表選手が選り抜かれ、この国際大会に出場することになります。

大会スケジュール(予定)

10月23日 チーム出国、ホテル到着
10月24日 開会式(18時)、テクニカルミーティング(15時)
10月25日 ショートトレイル(7時スタート)
10月26日 ロングトレイル(6時30分スタート)
10月27日 閉会式(12時)
10月28日 チーム帰国

© UTNP (Ulju Trail Nine Peaks)