トレーニングにおける現在の留意事項

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するためには、一人一人が不要不急の外出を自粛し、他者との接触を減らすことが必要とされています。そんな中での運動・スポーツの実施に不安を持っている方もいらっしゃるかと思います。

身体的及び精神的な健康を維持する上では、体を動かしたり、スポーツを行うことが必要なことも確かです。

『新しい生活様式』として中長期に渡り新型コロナウイルス感染症対策と向き合う中で、安全・安心にトレイルランニング をを行えるよう、感染防止のために必要なことや、周囲の人への配慮頂きたい点を踏まえてまとめてあります。(2021年6月1日コメント更新)

私たちは、政府や自治体からの指示に耳を傾け、それに基づき慎重に行動することを改めて推奨します。様々な情報が行き交う中ですが、皆様がトレーニングや活動をおこなうを際の参考になる情報を今回は提供させていただきます。(2021年9月27日リンク先更新)

トレイルランナーに出来ることから

1)ランニングを含めた屋外での運動は、身体的及び精神的な健康を維持する上で必要とされています。

2)屋外での運動は、人の多いところは避けて、他人と2m以上(最低でも 1m)の社会的距離を保つことで自他の感染予防の対策をとり、マスク着用ができない場面では、他者と距離をあけることを大切にしてください。

ただし屋外トレーニング中のマスク等の着用は、周囲へのエチケットとしての配慮が求められている状況でもあります。状況による柔軟で適切な判断を推奨します。

トレーニング中の、大声での会話は控え、運動を行っていないときは、マスクを着用しましょう。

十分な呼吸ができなくなることや、気温や湿度の高い日にはマスク着用による健康障害や熱中症の懸念も考慮する必要が十分あるのも事実です。

3)トレーニングの内容によって、複数の人とおこなう場合、不要な会話や大声での会話は控えましょう。

ハイタッチや握手など身体への接触を避け、用具や飲み物、タオル等は他人と共有しないようにしましょう。

4)人が多いところでの活動は避けてください。公園などの人が集まる場所で活動する場合も空いた時間帯や場所を選んでください。

5)怪我をしない。体調不良や怪我による医療機関への過度なストレスを加えることにならないよう、トレーニングを行うときは、細心の注意を払ってください。また活動後の手洗い・手指の消毒にうがいは必ずおこなってください。

6)ゴミ(汗を拭いたウェットティッシュなど)については、ビニール袋に入れ、地域の公共ゴミ箱などに捨てず、各自で自宅まで持ち帰りましょう。

トレイルランニング におけるマナーを守りましょう

トレイルランニングに必要な装備や山のマナーをイラストと共に丁寧に解説しています。マナーを守って安全に楽しみましょう。

私たちは「TRAIL RUNNING SAFETY & MANNERS GUIDE」(トレイルランニング安全・マナーガイド)と題された小冊子を日本トレイルランナーズ協会と共同で発行しています。大会会場での配布や下記からダウロードして入手することが出来ます。

https://trail-runners.net/data/manner_guide.pdf

参考文献等:

●新型コロナウイルス感染症の拡大防止と運動・スポーツ の実施について(スポーツ庁5月14日発表)

https://www.mext.go.jp/content/20200427-mxt_kouhou02-000004520_2.pdf

●オープンエアでは2mまでに到達する前に、多くのウィルスは乾燥して感染性を失う。(アヒガン共同開発者の白木富山大学名誉教授コメント)

https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278

●スポーツ活動再開時の新型コロナウイルス感染症対策と熱中症予防について(スポーツ庁5月25日更新)

https://www.japan-sports.or.jp/news/tabid92.html?itemid=4164

●ランニング学会 2020/4/29更新 外出自粛要請時のランニング愛好者の皆様へのお願い

https://e-running.net/0350topics_no19.html

●Buffランニングを推奨された山中伸弥先生は、ブログで以下の様な補足をされています。「休日の皇居や大阪城など、多数のランナーや散歩をされる方が集中する場所を念頭に置いて提案しています。人がまばらな時のジョギングや、グランドでの屋外スポーツに関する提案ではありません。紹介している報告は、さらなる科学的検証が必要です。しかし、周囲にたくさん散歩の方がおられる時は、エチケットとしてマスク等を着用することにより、お互いに気持ち良い時間を過ごすことが出来ると思います」

●山岳四団体声明 山岳スポーツ愛好者の皆様へ

https://www.jma-sangaku.or.jp/information/detail.php?res_id=1587348826-558505

●動画『ジョギング時、感染リスクの最重要はソーシャルディスタンス』同志社大学スポーツ健康科学部 石井教授の動画

https://www.covid19-yamanaka.com/cont5/main.html

個々の接触と感染拡散要素の排除を

皆様の日頃の模範的な活動に感謝いたします。

去る5月5日、政府より発令されていた『緊急事態宣言』の延期が発表されました。事態の収束にはもう少し私たちの辛抱が必要なようです。

またGW中のニュースやSNSでも多くの人が山や海を利用する様子が取り上げられ、事故を起こす利用者の事例なども報道され、そのことが問題視されています。 

山小屋の営業自粛、登山道や観光エリアの駐車場の閉鎖など、山の関係者も苦渋の決断をされ実行されている意味を今一度考えてみてください。

SNSの発信から、居住地以外のエリアや遠方のトレイルに遊びに行かれている方も一部にはいるようですが、皆様のような模範的な人がいるからこそ、日本は爆発的な感染拡大をさせることなく踏みとどまっています。

家に居よう

もう暫くの間は、あの大自然に想いを馳せ、 トレイルの思い出やこれまで経験などを仲間と共有しながら愛するトレイルを走れる日を待ちましょう。

常に自身が感染しているかもしれない可能性を自覚し、感染拡大防止のために、トレーニングも室内や自宅の近くで楽しみましょう、また居住地域以外への不要不急な移動の自粛に引き続きご協力下さい。

外に出る前にもう一度考えてください

他の人に手を差し伸べ、自分のことを気にかける以上に、周りの人の健康と安全を脅かさないための前向きな努力をすること、それが皆さんの最良の選択となり、永続的にアウトドアライフを楽しむことに繋がります。

そして付け加えるなら、特にそれは自分にとって都合が悪かったり、居心地の良い状態から出る必要がある時と言えるのです。 

私たちの生活を守る為に、毎日頑張ってくださっている全ての皆様へ

心から感謝申し上げます、いつも支えてくださって本当にありがとうございます。