2019トレイル世界選手権大会 日本代表チーム遠征報告

 2019年6月8日、ポルトガル中部のミランダ・ド・コルヴォ(Miranda do Corvo)にて、54カ国417名が参加して行われたトレイル世界選手権大会の報告書です。

チームJAPANの善戦

 今年のIUAトレイル世界選手権は6月8日にポルトガル中部のミランダ・ド・コルヴォで開催されました。
日本トレイルランニング協会は国内レースで選考された10選手で日本選手団を結成し、サポートスタッフが帯同し参戦しました。

チームJAPANの皆さん

 コースは44.6km 2,150mD+で全般的に走れるパートが多くスピード・レースとなることが予測されました。数日前までは不安定な天候でしたが大会当日は青空が広がる爽やかな日和。ただし陽射しは強く選手達は水分補給も含め慎重に挑む必要があるコンディションでした。

 レースは男女ともフランスやスペイン、イギリス勢が大活躍。男子はスカイランニングでも活躍するジョナサン・アルボン(イギリス)が女子では最近に頭角を現したばかりのブランディーヌ・リロンデル(フランス)が栄冠を手にしました。

Photo by Koichi Iwasa

 また上位3選手のタイムの合計を競う国別団体戦はフランスが男女ともに金メダルを手にしました。昨年の男女金メダルだったスペインは男子が銅メダル、女子が銀メダルを獲得する活躍ぶりを見せ、男子の銀メダルはイギリスが女子銅メダルはルーマニアが手にした。

 チームジャパンでは川崎雄哉選手が直前に帯状疱疹に掛かるアクシデントに見舞われたが、3回目の出場となる世界選手権での経験を生かし自身の最高位となる23位でフィニッシュ。続く城武雅選手は48位、森本幸司選手が70位、牛田美樹選手が93位、横内佑太朗選手が98位となった。代表選考で出場予定だった三浦裕一選手は出場をキャンセルした。
女子では吉住友里が日本勢最高の16位でフィニッシュ。2016年トレイル世界選手権での13位に続き世界で戦える実力を見せつけました。高村貴子選手は前週に参加したレースで膝を痛ためており31位。秋山穂乃果が40位、宮崎喜美乃選手が72位、斎藤綾乃選手が 116位という結果でした。

 協会ではサポートスタッフ2名の派遣及びユニフォームの支給、参戦支援金の支給を行いました。
この度は支援金の支給にあたっては多くの皆様に応援Tシャツを購入したいただき誠にありがとうございます。
私たちの活動にご理解とご協力をいただいたことに深く感謝しております。
皆様からお寄せいただいたご厚意は選手の遠征費用として活用させていただきました。引き続きチームジャパンの応援を賜りますようお願い申し上げます。

男子リザルト

1位ジョナサン・アルボン (GBR) 3:35:34
2位ジュリアン・ランコン (FRA) 3:37:47
3位クリスティアン・マティス(SUI) 3:40:34
4位フランチェスコ・パピ(ITA) 3:40:44
5位ニコラ・マルタン (FRA) 3:42:27
6位エマヌエル・メイサ (FRA) 3:43:20

23位 川崎雄哉(JPN) 3:52:47
48位 城武雅 (JPN) 4:02:33
70位 森本幸司 (JPN) 4:09:52
93位 牛田美樹 (JPN) 4:20:41
98位 横内佑太朗(JPN) 4:23:35

女子リザルト

1位ブランディーヌ・リロンデル (FRA) 4:06:17
2位ルース・クロフト(NZL) 4:14:28
3位シェイラ・アビレス(ESP) 4:15:04
4位アサラ・ガルシア(ESP) 4:15:30
5位ドラゴミル・デニサ(ROU) 4:17:03
6位シルビア・ランパッソ(ITA) 4:17:51

16位吉住友里(JPN) 4:32:49
31位高村貴子 (JPN) 4:45:11
40位秋山穂乃果 (JPN) 4:50:48
72位宮﨑喜美乃 (JPN) 5:12:52
116位斎藤綾乃(JPN) 5:36:00

男子国別対抗リザルト

1位フランス 11:03:35
2位イギリス 11:13:28
3位スペイン 11:18:35

9位日本 12:05:13

女子国別対抗リザルト

1位フランス 12:50:53
2位スペイン 12:51:58
3位ルーマニア 13:36:28

7位日本 14:08:50

フォトギャラリー

23位 川崎雄哉選手
48位 城武雅選手
70位 森本幸司選手
93位 牛田美樹選手
98位 横内佑太朗選手
16位吉住友里(選手
31位高村貴子選手
40位秋山穂乃果選手
72位宮﨑喜美乃選手
116位斎藤綾乃選手